コナン・ドイル「恐怖の谷」
阿部知二訳 創元推理文庫 1960年初版
モリアーティが登場すること、ホームズの活躍は前半で終了。残り半分は何故、このタイトルが「恐怖の谷」なのかという説明に終始し、モリアーティが黒幕であることを匂わせて終わる。
後半も別につまらないわけではないのだが、ホームズが快刀乱麻を断つ活躍をするものだと思って読んでいると「緋色の研究」同様に読者はおいてけぼりにされる。
暗号の数字は誰もが持っている書物の段落番号から解読する
→BBC第一シーズンvol.2の暗号
ただし、正典のほうは年間であり、BBCのほうはAtoZであった。
真夜中の捜査から帰ってきたホームズが、寝ていたワトスン君に
「ねえ君、狂人とか脳の軟化した男とか正気を失った白痴と同じ部屋で寝るのはいやじゃないかい?」と囁く。
それに対してワトスン君が「いいやちっとも」と言うのが良い。
こういうワトスン君に救われるのだろうなあ。
