ロドニー・ギブソン監督「シャーロック・ホームズ 四つの署名」
TV映画だそうだが、盛り沢山な内容をうまくアレンジしてコンパクトにまとまっているという印象。舞台はさすがにセットのみというかんじであったが、そんなに不自然ではない。
原作ではホームズもワトスンも30代半ばというところだろうが、(実際、原作ではワトスン君は27歳のメアリーを見初めて嫁にするわけだし)この作品では50代後半くらいに見える。(なので当然、メアリーは恋愛対象にならない)
個人的にグラナダ版をまだ見ていないのだが
マット・フルーワーの演じるホームズの神経質そうな演技はイメージに合っている。
ワトスンはイメージよりもずいぶんずんぐりしているが、チャーミングで実直、いざというときは頼りになる男というかんじでよかった。
原作との違いは
- ワトスンとメアリーとの恋物語がないこと
- ホームズはずっとパイプをふかしているがコカインには手を出していないこと(TV作品じゃしょうがないよな)
- スモールとトンガの絆みたいなものは原作よりも強く描かれていて、インドでの話をはしょったぶん印象に残る。
- メアリーについての人物描写は原作よりも丁寧で、彼女にまつわることでホームズとワトスンが喧嘩をしたりする(最後はワトスン君が勝つんだけど)
- テムズ川での快速艇でのチェイスが一番の見せ場だと思うのだが、ホームズ、警官、スモールの三つ巴の地上戦に変わっていてやや残念。
- トビーがクレオソートを追跡して一度間違ってしまうところは緊張感があるなかで唯一ほんわかするところなのだがはしょられていて残念。
- 朝まで捜索して疲れてしまったワトスンに、ホームズがヴァイオリンでオリジナル曲を弾いてあげるという一番のいいシーンが描かれていないこと
- 警察が足をひっぱる役で出てくること
- 毒矢への対抗策として解毒剤を発注し、それが見せ場につながっていること
