この話、作家シリーズの中では3本の指に入るくらい好きだ。
スピード感があるし、不思議の国のアリス的な奇怪な言葉あそびや
中井英夫や夢野久作的な幻想推理小説のにおいもある。
しかし、『朱色の研究』でもそうだったが
なんでみんな最初にアリスに電話かけてくるんでしょうか。
火村とニコイチなのがバレバレなんでしょうか。
火村がこどものころに欲しがった「天体望遠鏡」の
話がでてくるのもこれ。
思わず頬を緩めるアリスもかわいい。
右耳で山沖の電話をうけながら、左耳で火村がわめきたて作戦の指示をする、
新大阪までめちゃくちゃに走って、汗だくのアリスと山沖が対峙する一連の
スピード感のある展開は、いつか描いてみたい1シーン。
